有限会社GIPU プレスリリース

ブラウザ/スマートフォンで動く日本語強化SLM Qwen3-0.6B_WBDを公開
継続学習・強化学習により0.6Bモデルの日本語能力を大幅改善、5年前の廉価スマホでも17 token/second動作を確認

2026年2月24日 有限会社GIPU

有限会社GIPU(東京都渋谷区、代表取締役:原田吾一)は、Qwen3-0.6Bをベースに継続学習・強化学習(RL)を施した日本語強化モデル「Qwen3-0.6B_WBD」をHugging Faceにて公開いたしました。

本モデルはブラウザ上での完全動作を実現しており、インストール不要・サーバー不要でどなたでも即座に試用できるデモページ(https://webbigdata.jp/slm/)を公開しています。

開発の背景

大規模言語モデルの普及が進む一方、スマートフォンやブラウザ上でプライバシーを保ちながら動作する小型日本語モデルは依然として限られています。本モデルは「端末の中でAIが動く」世界を身近にすることを目標に開発しました。0.6Bという極めて小さなモデルサイズにおいて、日本語能力・推論能力・日常会話能力の3点を同時に引き上げることに取り組みました。

主な特徴

ベンチマーク結果

モデルJCommonsenseQAJNLIJSTSJSQuAD平均
Qwen3-0.6B(ベース)62.40%32.20%17.20%76.00%46.95%
Qwen3-0.6B_WBD(本モデル)59.60%72.60%35.60%82.00%62.45%

JNLI(自然言語推論)が32.2% → 72.6%(+40.4pt)、JSTS(意味的類似度)が17.2% → 35.6%と大幅に改善。JCommonsenseQAのわずかな低下は、知識・語彙が増えた結果、微妙なニュアンスで迷いが生じるケースが増えたためです。

なお、NTTのtsuzumi(0.6B)など同サイズ帯の日本語特化モデルも存在しますが、上記ベンチマークの具体的な数値を公開しているモデルは少なく、同一条件での直接比較は現時点では困難です。本モデルは再現可能な評価条件を公開しています。

スマートフォン動作詳細

項目内容
機種AQUOS sense4 basic A003SH
発売日2020年11月19日(約5年前の廉価スマートフォン)
OSAndroid 12
SoCQualcomm Snapdragon 720G(オクタコア)
RAM3GB
動作速度17.20 t/s

※ 現時点でのスマートフォン動作はPC経由のケーブル転送が必要です。一般向けアプリとしての配布はまだ行っていません。

技術仕様

モデル名
webbigdata/Qwen3-0.6B_WBD
ベースモデル
Qwen/Qwen3-0.6B
パラメータ数
約6億(0.6B)
学習手法
SFT・RL・8bit量子化
ライセンス
Apache License 2.0
対応言語
日本語・英語

提供バリアント

公開・体験場所

なお、本モデルは経済産業省の国産基盤モデル登録申請を予定しています。

会社概要

会社名
有限会社GIPU
所在地
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前六丁目23番4号 桑野ビル2階
事業内容
AIソリューションの開発・提供、AI導入コンサルティング、AI教育・研修サービス
会社ウェブサイト
https://gipu.app/
運営ウェブサイト
https://webbigdata.jp/